高橋洋一著 日本はこの先どうなるのか

日本の純債務は約490兆円でGDP比は約100%だ。

日本銀行も含めた連結ベースでは約100兆円でGDP比は20%程度である。

財務省が消費税を上げたがるのは「でかい顔」をしたいから。

財務官僚が予算総額を膨らませて、カネを自由に差配できるようにするためだ。

大盤振る舞いをすることで各方面に恩を売り、その見返りとして天下り先を確保したいから。

社会保険料の未収金は10兆円に及ぶ。

日本年金機構は約80万社の法人から社会保険料を取りこぼしている。

消費税なら4~5%分の金額だ。

つまり、国税庁日本年金機構を統合して歳入庁を創設し、徴収を一元化するだけで10兆円の増収になるため、消費税をアップする必要がなくなる。

しかし、財務省の圧力に屈して、創設は頓挫した。

財務省の税務調査権は実に恐ろしく、財務省に抵抗する人は「税務調査」という名の伝家の宝刀で恫喝されるから。