榊原英資著 日本国債が暴落する日は来るのか? 低成長時代の国家戦略

 ケインズ政策として名高いのは、テネシー川流域開発公社などで公共事業を起こし、失業を減らして大不況から抜け出そうとしたアメリカの「ニューディール」(新規まき直し)政策で33年にルーズベルト大統領が始めました。しかし、31年12月に誕生した犬養毅内閣の大蔵大臣高橋是清がやった赤字国債発行、長期国債の日銀引き受け開始等の財政政策の方が先でうまくいった。

 日本国債が暴落する日は、10年ほど来ないであろう。

 しかし、その先には、「消費税20%」の世界か?

 軍需費の減らせる世界は構築できないのだろうか?