ブルース・シュナイアー著 超監視社会 私たちのデータはどこまでみられているのか?

 国家による検閲が委縮効果を生む

 人権擁護団体ヒューマン・ライツ・ウオッチによれば、情報機関・国家安全保障機関・法執行機関を取材しているジャーナリスたちは、政府の監視活動によりかなり手足を縛られている。その結果、国民にとって重大な関心事が報じられなくなり、国民に知らされる情報が減っている。

 テロリストと犯罪者からの安全

 大量監視とデータマイニングは、筋金入りの犯罪者やテロリストを見つける手段には適さない。

 セキュリティより監視を優先させているNSAは、私たちすべてのセキュリティを弱体化させている。

 セキュリティ確保を優先させたシステムを築けば、世界を行き交う情報を盗聴や、まっと大きな被害を生む窃盗、破壊などから守ることができる。