佐藤親賢著 プーチンの思考「強いロシア」への選択

 プーチンは2000年の就任直後からテレビ局を政権の影響下に置くためあらゆる措置を取った。エリツィン政権下で影響力を誇り、最大のテレビ局「ロシア公共テレビ」を支配した新興財閥総帥ボリス・ベレゾフスキー氏はエリツィンプーチン後継指名に一役買ったといわれる人物だが、横領など経済犯罪の容疑をかけられ、英国への事実上の亡命を余儀なくされた。

 プーチン大統領二期目の2004年からは95%が自己検閲になった。

 しかし、ネットの世界ではプーチンに対する批判が溢れており、プーチンの支持者は明らかに少数派だ。