奥村歩著 脳の老化を99%遅らせる方法

 脳には、約1000億個の神経細胞がある。「脳細胞の数は20歳を過ぎると1日10万個のペースで減少する」と言われているが、心配する必要はない。

 デフォルトモード・ネットワークが脳のつながりをよくしていた。

 何もせずにぼんやりしているときの脳では、意識的な活動や作業をしているときの15倍ものエネルギーが消費されていることがわかった。

 デフォルトモード・ネットワークは、過酷な環境を生き残っていく中で人類が獲得したシステムであり、厳しい困難にへこたれることなく、人生をよりよい方向にシフトしていくためのシステムである。

 「脳トレ」には脳機能を向上させる効果はあまりない。

 脳のつながりをよくする「ニューロビクス」が効果あり。

 「ニューロビクス」とは、アメリカの研究者がニューロン(脳神経細胞)とエアロビクスを足してつくった造語。

1.自分の不調を客観的に捉える

2.脳のアイドリング・タイムを意識的につくる 

3.あの手この手で脳がイキイキとした状態をつくる

4.いつものやり方を変えて、あえて少し遠回りしてみる

5.脳にいい食事、脳にいい運動、脳にいい睡眠を習慣づける

  運動して筋肉を動かすと、脳内で「BDNF(脳由来神経栄養因子)」という物質が分泌される