ノーム・チョムスキー著 誰が世界を支配しているのか?

 米国の国防総省は100兆円をかけて核兵器システムを強化しようと計画している。それには、核弾頭も通常弾頭も搭載でき、目標捕捉能力が優れており、限定的核戦争を促進させかねず、すぐに真の大惨事にエスカレートすることも考えられる「新型巡航ミサイル」も含まれる。

 「攻撃された側は、最悪を予想して過剰反応を起こし、核戦争を始めるかもしれない」(ペリー元国防長官)

 サミュエル・ハンチントンは、「米国はならず者超大国になっている。世界諸国にとって外部からの最大の脅威だ」と警告した。

 TPPは本来、投資家の権利に関する協定だが、御用メディアや解説では「自由貿易協定」と不当表示されている。交渉は秘密裏に行われ、中身を知っているのは、細則を書く何百人もの企業弁護士やロビイストだけだ。