エドワード・シュトルジック著 北極大異変

気温上昇による解氷、氷河の後退、海流の変化などの結果、北極圏の生態系は急速に変化している。更に、資源開発が加速度的に進み、法整備や事故対策が全く追いついていない。1970年のカナダ史上最悪の天然ガス爆発事故がキング・クリスチャン島で。2007年のアラスカで起きたツンドラ火災、2012年の北極圏を襲った猛烈な低気圧、災害は何の準備もしていないところを不意打ちする。北極圏での海洋掘削には、潜在的リスクを見きわめ、緩和し、除去するための方法と手順か軽視されているだけでなく、そもそも存在しない。