2016-11-01から1ヶ月間の記事一覧

伊藤雅文著 邪馬台国は熊本にあった! ~「魏志倭人伝」後世改竄説で見える邪馬台国~

范曄による「後漢書」の記述と齟齬があり、宋の文帝のお墨付きを得ている「後漢書」の記述に合うように「魏志倭人伝」の記述が改竄された。 「水行二十日」「水行十日」「陸行一月」は道里ではなく、日数表記の不自然さがこれにより説明がつく。 邪馬台国は…

池上彰著 アメリカを見れば世界がわかる

2012年8月、「The U.S.-Japan Alliance :Anchoring Stability in Asia」(日米同盟:アジアの安定をつなぎとめるために)という論文が発表されました。アメリカのリチャード・アーミテージとジョセフ・ナイという知日派が、日本とアメリカの軍事同盟は…

野口悠紀雄著 英EU離脱! 日本は円高に対処できるか

EUが分解する可能性が強い。 日銀は、2016年9月21日に金融政策の総括検証を発表した。インフレ目標の達成時期は曖昧になったが、2%目標自体は据え置かれている。しかし本当の問題は、政策内容を曖昧にすることではなく、「インフレターゲットの追及…

一橋文哉著 国家の闇   日本人と犯罪<蠢動する巨悪>

全国の警察に届けられる原因不明の死体=変死体は年間15万人前後に上る。そのうち犯罪か否かを確かめるために解剖されるのは1割以下でしかない。 終戦直後の下山事件から2006年のライブドア元関連会社役員、野口英昭の怪死まで、本書で取り上げられて…

エマニュエル・トッド著 問題は英国ではない、EUなのだ 21世紀の新・国家論

ブリュッセルのEU官僚機構は、諸人民、諸国民の間の差異を消すことを企てたが、ユーロ圏はすでに機能不全に陥っており、やがては崩れます。 『最後の転落』(76年)で「ソ連崩壊」を、『帝国以後』(2002年)で「米国発金融危機」を、『文明の接近』(…

辛坊治郎著 ニュースでは伝えられない 日本の真相

ノーベル平和賞を受賞したオバマは、在任中核廃絶に道筋をつけるどころか、アメリカの核兵器の近代化のため今後30年間に100兆円もの税金を投入することに大統領として同意し、北朝鮮の核武装を放置し、さらにイランに将来の核武装の道を開いてしまった。

メアリー・メイプス著 大統領の疑惑 米大統領選を揺るがせたメディア界一大スキャンダルの真実

2004年9月、CBSの<60ミニッツⅡ>のメイプスのチームが、ブッシュ大統領が希望者の多かった州兵へのポジションを一族の強力なコネで手に入れたのは確実だと思われる、という番組を放送した。 ブッシュはそのおかげでヴェトナム戦争に送られた250万…

佐藤健太郎著 医薬品とノーベル賞  がん治療薬は受賞できるか?

人体には数万種類のたんぱく質があり、細かく分業がなされている。たんぱく質の働きは極めて多彩で、生命活動とは、たんぱく質の秩序ある共同作業と言える。 かっては人体の細胞は60兆個と言われていたが、最新の見解は約37兆2000億個。 ピロリ菌は…