2017-01-01から1ヶ月間の記事一覧

孫崎享著 これから世界はどうなるか 米国衰退と日本

テロには歴史的な遠因とともに、基本的には、テロを誘発する直接の原因もあります。この原因を政治的手段によって解決することは可能です。政治的解決を図らない、政治的妥協を図らない、その代償がテロなのです。 もし米国がオサマ・ビン・ラディンの「撤退…

ブルース・シュナイアー著 超監視社会 私たちのデータはどこまでみられているのか?

国家による検閲が委縮効果を生む 人権擁護団体ヒューマン・ライツ・ウオッチによれば、情報機関・国家安全保障機関・法執行機関を取材しているジャーナリスたちは、政府の監視活動によりかなり手足を縛られている。その結果、国民にとって重大な関心事が報じ…

佐藤優著 佐藤優の地政学リスク講座2016 日本でテロが起きる日

米ロをめぐる安倍外交の迷走 ソ連崩壊後、まともな市民社会が成立せず、まともな言論機関も成立せず、自らの権力を使って不正蓄財していくという、破綻国家みたいな体制が改まっていないウクライナへ日本政府は、2015年6月お土産として2200億円、使…

藤井厳喜 著  「国家」の逆襲  グローバリズム終焉に向かう世界

グローバリズムの問題点が露わになったのが、2008年のリーマン・ショックである。タックスヘイブンを拠点に無国籍マネーが猛威を振るった結果、100年に一度という金融危機を迎えてしまったのだ。この未曾有の危機を教訓に、アメリカは2010年にド…

佐藤優 宮家邦彦対談 世界史の大転換 常識が通じない時代の読み方

新たなジハード拡散の拠点はフェルガナ盆地 ロシア、中国、イランの大国に囲まれた中央アジア諸国は、テロが多発している新疆ウィグル・チベット両自治区、アフガニスタン、パキスタンとも国境を接する、地政学的に重要な地域です。石油、ガス、ウランのエネ…

山川博功著 グーグルを驚愕させた日本人の知らないニッポン企業

ビィ・フォワードは東京都府中市にある、ECサイトの運営会社です。サイトで売っているのは中古車、そして自動車部品。売り先は、日本を除く全世界です。 全社員173人のうち、54人が外国人。 社長の夢は、アフリカに基幹物流を作る。 最終的に目指して…

河村小百合著 中央銀行は持ちこたえられるか   忍び寄る「経済敗戦」の足音

クルーグマン・ニューヨーク市立大教授は、1998年に日本の不振と「流動性のわな」に関する論文を執筆し、「中央銀行による”期待への働きかけ”によって、デフレから脱却できる」という主旨は、日銀がQQEに踏み切るのに際して、リフレ派の拠りどころとなっ…

里見清一著 医学の勝利が国家を滅ぼす

画期的な新薬が開発され、寿命が延びる。素晴らしき哉、医学の勝利! のはずだった。だがその先に待ち構えているものに我々は慄然とする。爆発的に膨張する医療費は財政の破綻を招き、次世代を巻き添えに国家を滅ぼすこと必至なのだ。 オプジーボを1年間使…