2018-01-01から1年間の記事一覧

中野剛志、柴山佳太共著 グローバリズム その先の悲劇に備えよ

グローバリズムや新自由主義を信奉する人たちからすると、各国の主権に基づいて、勝手な政策や制度をつくられたら困るし、民衆の要求を受け入れて自由貿易を否定されても困る。また、民主主義的主義理屈に基づいて福祉国家をやられて、そのせいで、自由市場…

藤井厳喜著 太平洋戦争の大嘘

ルーズベルト元大統領の三つの大罪 ①日米戦争は、時のアメリカ大統領フランクリン・ルーズベルトが日本に向けて仕掛けたものであり、日本の侵略が原因ではなかった ②1941年の日米交渉では、ルーズベルトは日本側の妥協を受け入れる意図は初めから全くなかっ…

加藤学著 ビジネスマン・プ―チン

ロシア人男性の平均寿命は、65歳前後。 健康を維持するための社会システムの構築に向けてロシアに提案できる余地は非常に大きい。 ロシアは100を超える民族からなる他民族社会であり、東方正教会を中心とするキリスト教国家でありながら、全人口1.4億人の…

今井彰著 光の人

廃墟と化した東京を中心に、全国で12万3000人の「戦争孤児」が生まれた。 激動の戦後、1000人の孤児たちの命と未来を守り抜いた人がいた。 最も深く大きな愛だった。その時、彼は17歳の少年先生。 職も我欲もなげうって、半世紀に及ぶ茨の道を歩いた。 一方…

ノーム・チョムスキー著 誰が世界を支配しているのか?

米国の国防総省は100兆円をかけて核兵器システムを強化しようと計画している。それには、核弾頭も通常弾頭も搭載でき、目標捕捉能力が優れており、限定的核戦争を促進させかねず、すぐに真の大惨事にエスカレートすることも考えられる「新型巡航ミサイル」も…

NHKスペシャル取材班 IoTクライシス サイバー攻撃があなたの暮らしを破壊する

今、新手のサイバーl攻撃に世界が戦々恐々としている。 所謂IoT機器を標的にした特殊なマルウェア、「Mirai」だ。 ネットにつながる無防備な家電や機器のすべてを対象とする。 対策は、商品のセキュリティ情報を確認する、安全な環境で使う、 使わないとき…

藤澤孝志郎著 世界一効率よく若返る! 骨トレーニング

ピエゾ電気効果:衝撃や圧力を与えると物質が電気を発生させる 骨が衝撃や圧力を感知すると、骨はマイナスの電気を発生させる。カルシウムはプラスの性質を持っていてマイナスの電気に引き寄せられ、骨に沈着する。 破骨細胞が活性化、骨芽細胞が活性化、そ…

山田正彦著 タネはどうなる?! -種子法廃止と種苗法運用でー

日本は遺伝子組み換え農作物の栽培認可件数だけで309種類、米国の197種類よりも多く、EUをはじめ、中国もロシアも遺伝子組み換え食品は作らせない、輸入させないと動き始めているときに。日米の交換文書に「日本政府は投資家(多国籍企業)の要望を聴…

本村凌ニ 監修 30の「王」からよむ世界史

太宗 隋に続いて中国の統一王朝となった唐。隋が僅か37年で崩壊したのに対し、唐は289年もの長きにわたって繁栄を続けた。その基礎を築いたのが、李世民こと第2代皇帝・太宗である。太宗の死後にまとめられた「貞観政要」は源頼朝や徳川家康が治世の参…

井上泰浩 著 アメリカの原爆神話と情報操作

アメリカでは、2017年天文学的予算(1兆ドル)を費やし精度と殺傷力をさらに高める核兵器のの近代化が動き出した。 広島・長崎に投下された原爆について、いまなお多数のアメリカ国民が5つの神話 ①事前に警告し軍事基地を破壊した②その衝撃で日本はす…

ジャック・ペレッティ著 世界を変えた14の密約

1945年、ニューヨークのメトロポリタン生命保険会社の本社で働いていたルイ・ダブリンは顧客の保険料の支払額を見ていて体重が大きく影響していることに気付いた。そこで、契約者の体重の基準を切り下げて、それまで「太り過ぎ」に分類されていた人たち…

渡邊哲也著 「米中関係」が決める5年後の日本経済

国際社会に悪影響をもたらす中国の租借権問題 国際間での融資については厳格な審査が行われる。その審査をクリアした後に政治・経済状況の急変によってデフォルトに陥った場合は、パリクラブ(債務国会合)と呼ばれる、パリで行われる国家間の債務滞納などに…

高橋洋一著 「官僚とマスコミ」は嘘ばかり

「明日の社説に書け!」財務省では、上司からそんな命令が飛ぶ。実は財務官僚は、様々な手を講じて、思いのままに新聞の社説を書いてもらえるほどの「ズブズブの人間関係」をつくりあげている。 日本の財務状況は先進国最悪どころか、アメリカよりもいい。 …

上垣外憲一著 鎖国前夜ラプソディ 惺窩と家康の「日本の大航海時代」

徳川の平和を実現した政治体制を作り出した家康、その平和の精神に広やかさと寛容さを与えた惺窩、二人相まって、日本の近世を飛び越して、近代が準備されたのである(徳川封建体制、鎖国体制は、徳川家光と林羅山の所産である)。科学技術と、人間中心主義…

加納剛太編著 ディープ・イノベーション -起業工学が開く人類の新たな地平ー

シュンペーターは「イノベーション」を1911年に次のように定義した。 ・顧客満足度の飛躍的向上 ・その活動を通して社会の変革を起こす ところが、日本では1985年の『経済白書』で「イノベーション」を「技術革新」と誤訳した。 正しくは、「市場の…

福場ひとみ著 国家のシロアリ

かって、復興予算が霞ケ関の庁舎や沖縄の道路に流用された国家的犯罪があった。 あれからどれだけ変わったでしょうか。国家のシロアリを生む最大の要因は、国民の無関心かもしれない。 「実は財務省の主計官から、”欲しい予算があったら、復興予算で出したら…

手嶋龍一 佐藤優 対談 独裁の宴 世界の歪みを読み解く

2017年8月29日北朝鮮の弾道ミサイルを発射を受けて小野寺防衛大臣の「ミサイルが日本の領空を2分間飛翔した」という発言は、問題。領空とはおよそ高度100キロメートルくらい、ミサイルは550キロメートル。国際法という武器を身に着けていない…

奥山俊宏著 パラダイス文書 連鎖する内部告発、パナマ文書を経て「調査報道」がいま暴く

弁護士と会計士の支援を得て法務と税務の最新知識を使い、タックスヘイブンや租税特別措置に抜け道を探して巧妙かつ適法に租税を回避するのは、経済主体としては当然の行動かもしれない。しかし、そのような行動が可能なのは大企業や超富裕層のみで、そのし…

田中優子 松岡正剛対談 日本問答

9条の内容は軍事強国を基準にすると、とても普遍的とは言えないから、「普通の国になりたい」などと言っては9条を変えることを意図する。ところが9条はパリ不戦条約の流れを汲むもう一つの普遍であることを、多くの人は知っている。つまり世界のデュアル…

前田速夫著 「新しき村」の年 <愚者の園>の真実

一世紀前、武者小路実篤を中心として「新しき村」が創設された。戦争や暴動など国内外が騒然とする時代にあって、「人類共生」の夢を掲げた農村共同体は、土地の移転、人間関係による内紛、実篤の離村と死没など幾度も危機に晒されながらも、着実な発展を遂…