スティーブン・M・ドルーカー 著  遺伝子組み換えのねじ曲げられた真実 私たちはどのように騙されてきたのか?

遺伝子組み換え食品の商品化は、米国食品医薬品局の腐敗によるお粗末な判断で実現した。科学界の主流派が巨大な多国籍企業と協力し、政府の役人も取り込んだ。ノーベル賞受賞者ジョージ・ウオルドは、「組み換えDNA技術はわたしたちの社会に科学史上だけでなく地球上の生命の歴史において、前例のない問題をもたらそうとしている。人類の歴史上で起きた最大の自然破壊に他ならない」と言っている。

米国の「回転ドア」と称される政治手法は、モンサントのマイケル・テイラー氏のように産業界と政府機関の間を行き来することだが、こうして彼らは企業に都合のよい規制や法律、国際基準を誘導していく。