エマニュエル・トッド著 問題は英国ではない、EUなのだ 21世紀の新・国家論
ブリュッセルのEU官僚機構は、諸人民、諸国民の間の差異を消すことを企てたが、ユーロ圏はすでに機能不全に陥っており、やがては崩れます。
『最後の転落』(76年)で「ソ連崩壊」を、『帝国以後』(2002年)で「米国発金融危機」を、『文明の接近』(07年)で「アラブの春」を次々予言したトッド氏
テロ、移民、難民、人種差別、経済危機、格差拡大、ポピュリズム、英国EU離脱、トランプ旋風といった今日的現象は、「グローバリゼーション・ファティーグ(疲労)」即ちグローバリゼーションの限界とその転換に関わっている。いずれも、サッチャー・レーガン登場以来の数十年間、英米主導で進められてきた「ネオリベラリズム
&グローバリゼーションの終焉の始まり」を示す兆候だと言っている。
「知的ニヒリズムとしての経済至上主義からの脱却」が必要としている。
メアリー・メイプス著 大統領の疑惑 米大統領選を揺るがせたメディア界一大スキャンダルの真実
2004年9月、CBSの<60ミニッツⅡ>のメイプスのチームが、ブッシュ大統領が希望者の多かった州兵へのポジションを一族の強力なコネで手に入れたのは確実だと思われる、という番組を放送した。
ブッシュはそのおかげでヴェトナム戦争に送られた250万人には含まれていない。そのうち命を落とした6万人近くの兵士たちは、ほとんど労働階級の若者だった。
2004年の選挙が2か月後に迫っており、ブッシュのチームは、メイプスのチームを公然と見せしめにした。
ケイト・ブランシェットとロバート・レッドフォードが演じている「ニュースの真相」の原作。
佐藤健太郎著 医薬品とノーベル賞 がん治療薬は受賞できるか?
人体には数万種類のたんぱく質があり、細かく分業がなされている。たんぱく質の働きは極めて多彩で、生命活動とは、たんぱく質の秩序ある共同作業と言える。
かっては人体の細胞は60兆個と言われていたが、最新の見解は約37兆2000億個。
ピロリ菌は、全くの悪者とは決めつけられないのでは。
ピロリ菌を除去した人が逆流性食道炎になりやすく、食道がんの発生率も上がるという研究もある。
2015年のノーベル生理学・医学賞は、現代の制約企業の方針に対する、ノーベル賞委員会からのアンチテーゼであったかも。莫大な開発費を注ぎ込み、先進国の老人たちを数か月長生きさせる薬を創り、何千億円を稼ぐ----------そんな医薬創りが、果たして正しい姿なのか?
久坂部羊著 虚栄 Vanity
現代医学の最先端に渦巻く野望と、集学的治療の罠。医学界とメディアの欺瞞を抉り出す、医療サスペンス。
当てにならない希望と、辛いけど本当のこと。
どちらがいいですか。
森 昭著 歯はみがいてはいけない
1.歯磨きは寝る前と起きた直後
2.デンタルクロスが主、歯ブラシは副
3.食後は舌回し
食後30分は唾液の効力が一番強いとき。舌回しで食べかすをとると、舌の筋ト
レにも。舌の筋トレは健康寿命に直結する。
ゲルノット・ワグナー、マーティン・ワイツマン著 気候変動クライシス
気候変動は、大きな被害をもたらすので、炭素税などを導入すべきだ。
気候変動のリスクは、不確実性が極めて高いので、その被害見積もりは今よりずっと上積みすべきかもしれない。
ジオエンジニアリングによる気候変動対策は高リスクだし、お手軽なので誰か自分勝手にやってしまう危険があるので、ガチガチに規制すべきだ。